乾癬と悩み
健康な人の場合、皮膚がつくられてから、垢となってはがれ落ちるまでには1ヶ月半~2ヶ月ほどかかります。しかし、乾癬にかかった人の皮膚は、表皮の新陳代謝が異常に活発になり、つくられた皮膚がわずか1週間ほどで垢となってはがれ落ちます。
そのため、皮膚の保水機能が低下して、皮膚がカサカサになります。 表皮も厚くなり、表面がむけ落ちていきます。
健康な人でも、皮膚内に異物が侵入すると、異物を追い出すために炎症が起こり、一時的に表皮の新陳代謝が速まります。乾癬の患者さんは、体内に異物が侵入していないにも関わらず、免疫反応がおきてしまいます。
これが乾癬の皮膚病の発症の仕組み。人へ伝染する病気ではありませんが、伝染病と勘違いされるのではないか?などいう心配から、温泉に行きたいのに行けない。社員旅行には行かけない。プールで運動したいのにできない。などという患者さんの悩みをよく耳にします。
一口に乾癬の悩みと言っても、色々とあるのですが、特に他人からの視線が大きな負担となって、それが一番の悩みである場合が多いです。一般の人には想像も出来ないほど 切実でやりきれないものです。
明確な原因と治療方法は、まだよく分かっていませんが、ある種の自己免疫反応が起きやすい体質の人に、外傷や感染症、ストレスなどが加わり発症することが多いといわれています。この悩み早く解決したいものです。
日常での注意事項
乾癬の治療において日常生活での注意事項のついて調べてみました。日常できることとして3つあげます。
1つ目は、皮膚への刺激を避けることです。乾癬になる人の中には、皮膚の敏感な人も多い様子。皮膚に直接触れる衣類は柔らかい綿製品などを使い、化学繊維やウール製品などは避け方が良いとのこと。日常生活で皮膚に傷をつけたり、刺激したりしないように注意が必要です。
2つ目食事について。人は食した物が体となります。もちろん皮膚もそうです。日本人の乾癬の患者さんは欧米に比べて少なく、500人に1人といわれていますが、食生活の欧米化が進んだ196 年代頃から増え始めたため、動物性脂肪の摂りすぎが関係するのではないかともいわれています。肉や油分の多い物は控えましょう。栄養のバランス意識したメニューを考えましょう。
3つ目がストレスを避けることです。この3つの中では一番難しいことかもしれません。ストレスは皮膚の症状を悪化させます。乾癬の原因としてストレスが大きく関与しているとされています。
ストレスの受け方はそれぞれ個人差があります。自分に合った、ストレス解消法を見つけるのが一番。ゆとりのある日常生活を送るのが理想的です。
乾癬の治療において、皮膚への刺激、食事の内容、ストレス解消を考えて、日常生活の中で実践していきましょう。自分で治そうという気持ちが大切です。
尋常性乾癬とは
乾癬の症状の中で一番多いのが、尋常性乾癬と言われています。尋常性乾癬は目立つ皮膚症状を伴う非感染性の自己免疫疾患です。極めて難治性の生活習慣病で、赤い発疹ができ、赤い斑の上に白色の鱗屑(りんせつ。皮膚上皮の角質細胞が剥がれ落ちること)を生じます。やがて病変部は周りの皮膚よりすこし盛り上がった状態に変化し、頭皮、膝、肘など外部からの刺激が強い部分にできやるいようです。眼球と口唇を除けば全身どこにでも発症します。爪の表面に発症した場合は変形して凹凸や穿孔、荒れになり、爪切りすら容易な作業ではなくなる場合があります。尋常性乾癬は、他の皮膚疾患にくらべて痒みが少なく、症状の度合や病変部位、使用する薬剤の刺激などによって非常に様々です。男女比では男性がやや多いとされ、30~40代での発症が多いとされているが、女性では10代と50~60代の二峰性の発症が傾向があります。
尋常性乾癬は非感染性なので伝染することはなく命にかかわることも全くないとされているが、その症状が皮膚へ目に見える形で現れます。また、現代の医学では「一生の付き合い」とも言われる病気であるために、肉体的なダメージよりも精神的に大きなダメージを負う患者が非常に多いと言われています。他人と風呂に入れない、プールや海水浴も躊躇する、頻繁に周りを掃除しなければならない、治療を始めても寛解と増悪をくり返して治療意欲を下げるなど、苦痛は患者でない人々の想像を絶するものであるようです。